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2015-03-17 17:43 | カテゴリ:MG サザビー Ver.Ka

こんにちは!まだまだ寒い日が続いておりますが、もうあとすこしすると桜の季節ですね。
この時期は毎年「早く桜が見たい。。!」と待ち遠しくなります。


さて、前回のブログ更新(2014年12月19日「HG Gセルフ製作記(前編)ガンプラEXPO2014、そしてνガンダム」)から3ヶ月ほど経過してしまいましたが今回は


MG サザビー Ver.Ka 【GBWC2013ゴールドトロフィーVer.】製作記


として更新いたします。



その前に一つお知らせです。


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ガンダム Gのレコンギスタ ガンプラコンテスト


現在、バンダイホビー事業部主催の「Gのレコンギスタ ガンプラコンテスト」が開催されているのですが、
そのコンテストのメインビジュアルを前回製作したGセルフが担当させていただいてます。


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自分も驚いたのですがあの富野総監督初のガンプラ審査員、そしてGセルフをデザインされた安田先生(あきまん先生)など超豪華審査員陣。。


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思えばこのGセルフ、νガンダム以降1年間ガンプラを作っていなかった自分に、もう1度「作りたい。。!」という気持ちを与えてくれた作品でした。



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その一目惚れしたGセルフ。Gセルフのデザイナー、あきまん先生の目に留めていただいた当時、驚きのあまり身体中に鳥肌が立ったのを覚えています。

そのあきまん先生、そしてもう憧れや尊敬などという言葉では言い表せない富野総監督が審査をされるガンプラコンテストのビジュアルに起用していただいたこと、本当に身に余る光栄なことと感じております。。

応募期間は2015年3月14日〜2015年6月30日。

GBWC2015同様、どんな作品が選ばれるのか自分もとても楽しみなコンテストです。



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MG サザビー Ver.Ka 【GBWC2013ゴールドトロフィーVer.】製作記


すこし脱線してしまいましたが、ここからがサザビーの製作記になります。

(前回のブログの最後に次はPGユニコーンかGセルフのバックパックと書いてましたが、急遽このサザビーを先に製作することとなりました。。すみません)


この金メッキサザビーをいただいた経緯をすこし。
これはGBWC世界大会で自分が優勝した時の副賞でいただいたものです。

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2位の方は銀メッキのサザビーを。そして3位の方は銅メッキを。
これは世界大会授賞式後のホテル内でのパーティの中で壇上にそれぞれ入賞者が呼ばれ、バンダイの川口さんから直接いただけるのです。

ジュニアの世界チャンピオンの子も同じものを持っているので、世界に2つだけしかないもの。

こういう記念品は大事に取っておくのもいいのかもしれませんが、自分は模型製作をしていなかった時期もこの金サザビーを「自分ならどうやって作るか。。」をずっと頭の片隅に置いて考えていました。


ただ組むのだけでは嫌


自分が「こうしたい」と思うアレンジを加えたい
でも今回のメッキは特別なものなので絶対にはがしたくない
そうなると自然とやれることが限られる


ざっと挙げるメッキキットの大きな問題点は3つ


●ゲート跡
アンダーゲートではないキットではこの「ゲート跡」というものが大きく目立つのです。


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サザビーの装甲は「赤」。このように1パーツにつき少なくとも3つの赤いゲート跡がはっきり目立っていました。



●ヒケ
次に「ヒケ」。プラモデルというのは熱して液体状になったプラを金型に流し込み型を取り、それが冷えて固まったもの。
その固まる時に一部がへこんで凝縮してしまう現象でパーツの裏側に厚みのある部分などに現れてしまいます。


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通常であれば、こういうへこんでる部分はパテなどで埋めやすりがけで平らにしていくのですが、メッキの場合ははがれてしまうのでこれすら出来ません。


●メッキ部分への加工が不可
前述のヒケの問題と重なりますがメッキはヤスリがけが不可。すこしでもやるとメッキ塗装が剥がれてしまいます。
そしてメッキ部分へのスジボリやモールドを彫りこんだりも、すこしでも失敗した瞬間にアウト。
剥がれたメッキは元へは戻らないのです。


まだ他にも問題点はいくつもあったのですが、大きな問題としてこの3つが頭をとても悩ませました。


そして、この3つの解決方法として自分が選んだもの、チャレンジしたものはこの記事の中に書きたいと思います。



なにはともあれ、金メッキサザビーの製作を開始いたしました。


【製作コンセプト】

自分は必ず、製作の最初にこのキットをどういう風にして「作品」にしていくか、どのような作品にしていきたいかを決めることにしています。


ちなみにνガンダムの時も製作記第一回でこのような事を書いていました。


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「これが素組み状態のνガンダム Ver.Ka(以後νガンダムと略します)
もちろんこれでも十分カッコいいと思うのですが、自分が気になった部分は。。。

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やはりこの上半身、大きすぎる肩とフロントアーマー、短い胴、全てがすこし

too much(やりすぎ)

なのです。

自分が思うνガンダムというのはやはりスマート。

その常に対比させられるサザビーとの協調(ハーモニー)。

サザビーが筋肉をつけるだけつけたスーパーヘビー級であれば、νガンダムは体脂肪を絞るだけ絞り、カミソリのような筋肉を持つミドル級。

柔と剛

連邦系MS(の象徴)対ジオン系MS(の象徴)

このνガンダム Ver.Kaのフォルムは全体的に「スマートさよりもごつさ」が感じられ(あくまで自分個人の意見です)、これを自分は

スマートで洗練されたフォルム

に変えていきたいなと思っております。

(2012年12月26日「MG νガンダム Ver.Ka 製作記.1」より抜粋)
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結果、このように変えていきました。



 今回のサザビー

実は去年1度作ろうと思い、MG サザビーVer.Kaを組んだことがありました。

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その時にいろいろな検証や比較などしたことがあるのですが、自分が以前製作したHGUCサザビーのバランス、フォルムなどかなり似ている事に気づいたのです。

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このようにかなり改修を加え元キットから変えています。


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本当によく似ていました。
自分の中でサザビーの理想のフォルムというのは以前製作したHGUCサザビー。これはあまり大きく改修することはないと(なんでもかんでもいじればいいわけではないので)それくらいこのMGサザビーのフォルムは自分が気に入るものでした。

大きな改修はいらない(他の部分に時間をかけられる)

これも今回金メッキサザビーを作ろうと思った一つでもあります。

とはいえこまかい場所で気になる部分は形を変えたりしているので、そういう部分などこれからの製作記の中で書き綴っておきたいと思います。



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最初は肩から組んでみました(この時点で内部フレームには黒サフを塗装しています)


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早くも問題点が浮き彫りに。ゲート跡はゴールドのタッチペンで赤い部分を塗装してみましたがやはり凹凸もあって完全に消し去る事は不可能でした。



ここで一つ大きな決断をしました


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当時Twitterにこう書き綴ったように、


ゲート跡を形を整えて削り取り、ディテールの一部としてしまおう


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すこしわかりやすく矢印をつけてみました(左が加工前、右が加工後)

ツイートでは「シール」と書いてましたが結局シールは使わず全てディテールの一部に。


なぜ最初に組んだ肩からやらずに顔からやったのか


これは前述した「メッキ部分の加工はすこしでもミスしたらアウト」だったため、一番重要な頭部でミスをしたらこのサザビーの製作は中断しようと考えていたのです。

それもあり通常であれば1時間かからないたったこれだけのモールドを彫るのに丸1日をかけて慎重に彫り込んでいきました(10倍以上の時間)。

なんとかメッキ剥がれのミスなく終え、少しこの方法での活路が見えてきたのですが、
次に問題となったのは「時間」でした。

ざっと計算したのですが、メッキ部分を残す外装パーツ数はおよそ100パーツ。
その1パーツにつき3箇所のゲート跡がある。
合計で処理しなければならないゲートは300箇所。


わずか4箇所をするだけで丸一日を費やしてはそれだけで数ヶ月かかってしまう


スピードアップも今後の製作課題の一つとなりました。


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・・・すみません、この金サザビー、もう完成はしているのですが製作記となるとやはりかなり長くなってしまったため、今回はここでひとまず更新(前編)とし、次に「後編」を更新したいと思います。。

すみません。。


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このメッキキットが。。


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どのような製作を経てこのようになったのか出来るかぎりわかりやすく書けたらいいなと思ってます。
また近々更新できるようがんばります!

では、後編で!


シュン




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